── Adoさんはよく一曲の中で、色んな歌い方をしますが、こういうまるで人格の切り替えみ たいな表現力はAdoさんの歌手としての特徴だと思います。普段はどのように歌い方を決 めていますか?Adoさんにとって、今回「狂言」の収録曲の中で、一番こういった特徴が 活かされてる曲はどれでしょうか?
普段はレコーディング前に楽曲をいただいて、すごく聴き込みながら、
なんとなく頭の中で歌い方を決めて、レコーディングしたときに自分の中から出てきたものを録音をしている感じです。(笑)
だいたいの骨組みは事前に考えていて、レコーディングの当日に細かい部分を色付けしていく流れです。
正直全部ですね…。
一曲一曲楽曲の色が違うので、歌っていて楽しかったですし、ボカロPさんの楽曲を歌わせていただくとまるで演技をしているような感覚になるので、その歌の主人公でもありナレーターにもなれるような存在になれていたらいいのかなと思っております。
── 今年の 4 月にいよいよワンマンライブを開催するとのこと、おめでとうございます。今回の タイトルを「喜劇」にした理由は何ですか?一番ライブでやりたい事は何ですか?
ありがとうございます。
喜劇にした理由は、アルバムタイトル「狂言」の延長上といいますか、
狂言というタイトルは自分の名前の由来以外にもそれぞれのボカロPさんの楽曲が皆さんを
その世界観に巻き込んでくれる、ひき込んでくれる劇、舞台のような存在だなと思ったので、狂言というタイトルにしたのですが、私の初めてのライブで狂言の楽曲を提げて歌うわけなのですが、ライブなのにどこか特別な世界に紛れ込んでしまったような…を体験していただけたらな、そういう世界観が演出ができたらいいな楽しんでいただけたらいいな、と思い「喜劇」にしました。
本当はコールアンドレスポンスができたらいいな…と思っていたのですが、
今はできない状況なので皆さんの気持ちを受け取りたいなと思っています。
私は一人で騒いでいるので、皆さんはサイレントで是非盛り上がっていただきたいなと思っております…(笑)
── Ado さんはオリコン 2021 年間セールス新人1位を獲得し、台湾のランキングでもいい成績を 取りましたが、そして 2022 年の目標は何でしょうか?今年 2022 こそに挑戦してみたいことがありますか?
2022年は初めてのアルバムを発売、初めてライブのライブなど
”初めて”のことがたくさんある年なのですが、やっぱりもっとAdoという存在をインターネットに限らずリアルイベントなどでファンの皆さんと交流する機会をもっと作れればいいなと思っています。
── 今回のニューアルバムは台湾盤でもリリースしましたが、タイトルを「狂言」にした理由は 何ですか?台湾のファンにアルバムを紹介するとしたら、どういう風にされますか?特に ファンの方にどんな聞き方、もしくはどういう気持ちで聞いてほしいですか?
私の「Ado」という名前は日本の伝統芸能である「狂言」から由来していて、
歌い手の活動を始めたときから、ひとつの大きな目標としてアルバムを出したい!と思っていました。まだまだ私は活動を続けますが、ある意味歌い手を始めてからの集大成として自分の名前の由来にもなった狂言という名前を付けようと考えていました。
狂言に収録されている楽曲はそれぞれのボカロPさんが多彩な世界感で、ダークなものもあれば青春、季節を感じさせるもの、ライブですごく盛り上がるような楽曲が入っていたり、その楽曲を聴いてくれたリスナーなの皆さんがまるで劇の中に入ってしまったような感覚になってくれたらいいなという願いも込めています。
── 今回のファーストアルバム「狂言」には、曲風が異なる、ボカロPが作った曲が収録されて いますが、その中でキーコンセプトはありますか?様々なボカロPとコラボする中で、何か 面白いエピソードや大変なことはありましたか?
共通事項としてどの曲も私Adoが歌っておりますが、
それぞれのボカロPさんが織りなす楽曲世界観は良い意味で統一性していなくて、どの曲にも惹き込まれてしまう楽曲の魅力が詰まったアルバムになりました。そのストーリーを飽きることなく聴いていただけると思います。
ボカロPさんと直接やりとりして楽曲を制作しているわけではないのですが、
どの曲も歌入れが大変だった思い出はあります。(そもそもボカロは人間が歌う様に作られてはいないので。)