── 6年越しの台湾となりますが、今回一番したいことはなんですか?
DAOKO:台湾のファンの皆さんと音楽で一緒に楽しめることですね。
久しぶりに台湾へ行けるのでワクワクしています。
台湾料理も好きですし、台湾式マッサージが好きなので個人的にはそのふたつを楽しみにしています。夜市はいったことがないので行ってみたいなと思います。
── この期間でDaokoさんはメジャーからインディーズへと立ち位置を戻し、個人事務所、レーベルを設立し、バンドにも加入しました。過去のメジャーの時期と今で一番大きく違うことはなんですか?その心境の変化について、台湾のファンに教えていただいてもいいでしょうか。
DAOKO:“好きなこと好きなときに好きなだけ”を目標に独立しました。メジャーの時期と違うことは、瞬発力と自由度ですかね。でもメジャーの時の作品に対して愛はありますし、関わってくださっていた方々と現在も交流はあります。色々な経験を活かして作品(音楽)への解像度を上げていっているような状況です。心境的には、個人事務所を設立したので“責任感”が増したという感じですね。守るべきものができると人は強くなるのだなと実感しています。
── 今一番実現したい目標はなんですか?
DAOKO:四年間リリースできていなかったDaokoソロのアルバムを絶賛制作中なので、世界中のたくさんの人に聴いてもらいたいです。QUBITに対しても同じ気持ちです。
── Daokoさんは長きに渡って共にお仕事をされてきた鈴木正人さん、永井聖一さん、網守将平さん、大井一彌さんたちとQUBITのバンドを始められました。過去にも音楽作品での繋がりはあったかと思いますが、今回はどのようなきっかけで、バンドを始めることになりましたか?
DAOKO:元々は私のソロのサポートメンバーとして一緒に演奏を重ねてきましたが、きっかけとしては、ギターの永井聖一さんから「バンドにしてみない?」というご提案があったことでバンドという形になりました。
── QUBITとDaokoの音楽のスタイルにはどのような違いがありますか?QUBITの音楽の中に自分のスタイルを入れつつ、バンドのスタイルとも共存する、秘訣などはありますか?
DAOKO:Daoko は私自身ですが、QUBIT はメンバー全員で作る音楽なので、そこが一番大きく違うところだと思います。“QUBIT”の音楽の一部として自分が存在している感覚です。まだ発足したてのバンドですから QUBIT の音楽性というものも、これから形成されていくのではないかと思っています。全員が作曲もできて技術のあるプレイヤー達なので、音楽も変幻自在に作れるところが QUBIT の強みだとおもっています。
── 去年Daokoさんは《美少女戦士セーラームーン Cosmos》の主題歌、月の花を歌われました。セーラームーンは日本の代表作品だと思いますが、同時に世界的影響力もあります。この作品のDaokoさんにとって一番魅力を感じる部分はどこにありますか?
DAOKO:年代的に再放送ではありましたが、幼少期からセーラームーンをテレビで見ていて、“セーラームーンごっこ”などで遊んでいました。特に変身シーンはきらびやかで目を奪われた記憶があります。その時のときめきはずっと心の中にありますね。大人になってから原作やアニメ作品をみなおしても楽しめる、老若男女問わず“勇気とときめき”を与えてくれる偉大な作品だと思います。それと変身アイテムや衣装デザインなどは本当に唯一無二で素晴らしく、大好きです。
── 歌手であり、DJでもあり、画家でもあるDaokoさんは各領域で活躍されていますが、音楽はどの多岐にわたるジャンルの中でどのような立ち位置にありますか?そして、音楽はどのような他の文化の影響を受けてきましたか?
DAOKO:私自身が普段からジャンル問わず音楽を聴いているので、自身の音楽もミクスチャー的な要素が強いと思います。俯瞰して現在の立ち位置を考えてみると、J-POP やクラブミュージックの狭間に居るのかなと思います。元々はアニメの主題歌やサントラ、ゲーム音楽や VOCALOID などを聴いて育ったので、その影響は根深いとは思いますね。それと父親の影響で、海外でいうところの“シティポップ”は幼少期から車の中で聴いていたので、ずっと好きですね。ロックなども大好きですが、Daoko 自身は電子音楽の中に属しているかなという感覚はあります。多ジャンルを行き来できる自由さを持っていたいとも思います。
── 音楽や絵画の他に、最近なにか趣味などあれば教えてください(もしあれば、好きになった理由も教えていただきたいです)
DAOKO:最近は Vtuber さんのおっかけをしていますね。特にホロライブに所属している方々ですが…。推し活というやつですね(笑)日々癒やされています。
── 気になっている台湾のミュージシャンはいますか?台湾で、コラボをしてみたいミュージシャンなどはいますか?
DAOKO:Skip Skip Ben Ben さんが好きです。台湾の音楽シーンのことはもっと知りたいし、是非台湾のアーティストさんとも交流したいなと思っています。
── Daokoさんはこれからどのようなことや身分に挑戦していきますか?
DAOKO:ソロ活動とバンド活動の両立ですね。ソロではDTMにハマっているので、自作曲をどんどん発信していきたいなとも思っています。動画も自分で作りたいなと思っているので、それもひとつの挑戦ですね。
── 台湾のファンに一言お願いいたします。
DAOKO:今回はフェスで台湾へ行きますが、ワンマンLIVEなどもしたいと思っています。
台湾はとても大好きな場所なので、今後も継続して音楽を通し、たくさん行けることを期待しています。いつも応援してくださってありがとうございます。これからもDaokoをどうかよろしくお願いいたします。